老後に住める家がない! 明日は我が身の漂流老人問題 (ポプラ新書 183) [ 太田垣 章子 ]
価格:968円(税込、送料無料) (2021/5/17時点)
著者である太田垣章子先生(あやちゃん先生)に写真もいただきました。
前著の「家賃滞納という貧困」でもそうでしたが、現場で活躍されているからこそのあやちゃん先生の葛藤や心配、大変さがすごく伝わってきます。
私自身はまだ壮絶な滞納も、高齢者の孤独死現場などの過酷な状況に遭遇したことはありません。普通の賃貸を運営しているわけではないので、ということが要因としては大きいこと、管理戸数が多くないということ、この2つの状況からだと思います。
ありがたいことではありますが、今後、確実に高齢者の受け入れは増えていきます。その時にこの本を読んでいるかどうかは、かなり大きな差が出ると思います。
感想と私なりにいろいろと考えたこともあるので、まとめておきます。
・”はじめに”からおもうこと
・目次からの気になるタイトル
・21のメモ
・未来への挑戦
目次
”はじめに”から思うこと
出だしから、うなずきポイントが満載。
「賃貸VS持家」いったい、いくつこの手の雑誌・記事・フリーペーパーが出ていることか。正直言って、もう飽きたw
なんで賃貸か持ち家という2つの選択肢しかないのか。
この謳い文句を何とか崩せないか、数年前から特に考えています。
人には住まいが必要です。住まいは人が生きる基盤となる場所です。
老後に住める家がないーはじめに より
目次から気になるタイトル
目次からの気になるタイトル
本を読む時、まずは目次から。
目次で気になるタイトルを今回はしるしをつけてみました。
読む前にしるしをつけてみて、読み進めていく中で気になる場所と一緒なのかを検証してみようと……
以下気になるタイトル(本文を読む前のタイミング)
・資産があっても配偶者がいても賃貸借契約を結べない
・孤独死と事故物件
・高齢者に部屋を貸すことのメリット
・「家賃」のみを補助する制度があってもいい
・住む家も含めた老後の準備は50代のうちに!
・高齢者であっても最後まで住む場所(シェルター)があるという理想
・新たな住宅セーフティーネット制度
・日本人全員が自立する
21のメモ
本を読む時は線を引きます。線を引くだけでなく、今回はその近くにその時に感じたことを書いてみました。それが21個でした。文字が汚いところもありますが、ご容赦ください。
未来への挑戦!
これ、あやちゃん先生の著書のなかのタイトルではないのですが、本の内容とすごく関係性があるな、とおもったので、掲載いたします。
生きるとはともに未来を語ること ともに希望を語ること
ポプラ社新書 最終ページより抜粋
創業以来、何人たりとも予測できない不透明な世界が出現してきました。
この未曽有の混沌と閉塞感におおいつくされた日本の現状を鑑みるにつけ、私どもは出版人としていかなる国家像、いかなる日本人像、そしてグローバル化しボーダーレス化した世界的状況の裡で、いかなる人類増を想像しなければならないかという、大命題に応えるべく、強靭な志をもち、共に未来を語り共に希望を語りあえる状況を創ることこそ、私どもに課せられた最大の使命だと考えます。
本著も” 共に未来を語り共に希望を語りあえる状況を創ること”が、これからの賃貸業界における様々な変革をスタートさせる1冊だと感じました。
その1歩であるシンポジウムも1月21日に開催されます。
ぜひ生の声を聴いてください。
シンポジウムの申し込みはこちらからです。よろしくお願いします。
※イベントは無事に終了いたしました。お越しいただいた皆様ありがとうございました。